高崎市染料植物園の続きです。
「染料植物の道」を歩いて行くと休憩室兼温室があります。
お弁当を持って行けばここで食べることができますが、
土、日、祝は2階で日替わり弁当なども注文できます。
お値段の割にボリュームたっぷりでお勧めです。
土、日、祝は2階で日替わり弁当なども注文できます。
お値段の割にボリュームたっぷりでお勧めです。
さて、温室はそれほど広くありませんが、いくつかのエリアに分かれています。
アナトー色素を取るベニノキです。
花は真っ赤ですが、種から黄色い染料が取れます。
バターなどの食品着色料としてもよく使われています。
これは、ラックカイガラムシを寄生させるビルマネムノキです。
ラックカイガラムシが寄生する木はかなり多種になりますが、
これはタイやビルマやインドネシアで養殖に使われています。
リュウキュウアイは日本本土の藍(タデアイ・タデ科)と異なり、
キツネノマゴ科の植物です。
そして、ありました、ブラジルウッド。
ブラジルの国名にもなった、材から赤い色素が出る木です。
で、解説を読むと、あれ?
ブラジルウッド=蘇芳だとどこかで読んで覚えていたのですが、
違う木なんですか。
Caesalpinia braziliensisという学名です。
近くに、こんな紙がありました。
こちらもブラジルから贈呈されたブラジルウッドとありますが、
Caesalpinia echinataと、上と異なる学名です。
葉っぱを見ると、こちらの方が小さいだけでなく、
対生と互生と異なっている、と同行の植物の専門家の友人が指摘してくれました。
さすが、見る場所が違います。
どちらにしても蘇芳とブラジルウッドは違う木なのか、
というわけで、帰宅して調べてみたところ、蘇芳はCaesalipinia sappan L.
と、異なる学名で、残念ながらここには標識がなく
他に似た木はあったのですが、どれがその木なのか確認できませんでした。
う〜ん、いい加減な知識で人に教えちゃいけませんね。
勉強になりました。
ちなみに、色素は同じブラジリンです。
温室を出ると、さらに染料植物の道が続きます。
コウゾも染材として使えるのですね。
ミツマタもありました。
一周ぐるっと回って元の展示室の建物の前に戻りました。
ここにも藍や茜が栽培されていました。
毎年、来園者にタデアイやコブナグサの種を無料で配布しているそうです。
(タデアイは2月、コブナグサは3月から先着順)
こんな施設が近所にあったらしょっちゅう通ってしまいそうです。
今の時期は暑いですし、植物もちょっとぐったりしていますから、
訪問するなら春先や秋がよさそうです。
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