2017年6月18日日曜日

藍色だけじゃない

さて、今日は珍しく結果からです。
これは全て藍の生葉で染めたものです。
(左2つが絹、右はウール)

今月も報告書やらいろいろめじろ押しの中、
庭の植物は待っていてくれません。
今年の藍は全てこぼれ種からのひとり生えということと、
5月の暑さのせいもあってか、例年より成長が早く、
5月末の時点でこんなに育ってしまっていました。
空梅雨でもあり、一番刈りをしないと枯れてしまいそうだったので
この写真から2週間後、ようやく一気に刈り取りました。
慌てていたため写真はありません。

乾燥させて云々、をしている余裕もないので、
手持ちの絹糸2かせ分を生葉染めをすることにしました。

生葉染めでは通常の藍染のように濃く染めることはできません。

刈った葉の量は結構多かったので、勿体ないなあと
液を鍋に移し、糸の半分弱をそこに戻し、加熱しました。
翌日作業をする余裕がないので、とにかく腐らせたくないという理由でした。

これだけでは少ないので、
いつかセーターにしようと取っておいた
羊毛布団の中身、つまり糸になっていないウールの塊も
適当に足してかき回し、冷めるまで放置しました。

翌朝にはこんな状態でした。
表面は藍色。

絹糸を引き上げた時はこんな感じ。

で、取り出してみたら、あらびっくり。
絹はブルーグレー、羊毛はなんと茶色になっていました。
羊毛も、浮かんで空気に触れていた部分だけが青っぽく染まっていて、
いわゆるムラ染め状態です。

最初の写真は乾かして、糸を玉に巻いた状態です。

アキヤマセイコさんのに、藍で7色を出す方法が書かれていたのを思い出しました。
残念ながら知り合いに貸しっぱなしで手元にありませんが、
現実にできることがわかってびっくりです。

羊毛は涼しい時に暇を見つけて紡がないと
この後、蒸し暑くなったら触りたくないです(笑)