2013年9月9日月曜日

金鋸刃の意外な利用法

寧夏回族自治区の固原では、回族居住地の近くの市場も訪ねました。
寧夏は中国最大のクコの産地だそうで、
銀川、固原市内の商店街にはもちろん、
ここにも干したクコと、新疆の干しぶどうなどを売る出店が何軒かありました。

 ここのクコは高品質で、北京なら5-10倍くらいの値段だと
中国人の通訳さん達が大喜びして
キロ買い(!)し、強烈に薦められて我々も購入しました。
で、量り売りといえば紙袋か何かにがさっと入れてくれるかと思ったら
今では市場でもこんな立派な印刷した袋に入れてくれるんです。
この袋は、下が開いていて、下から商品を入れて封をする方式です。

さて、封はどうするのかと思って見ていたところ、
何か後ろの方でやっています。

良く見ると、金鋸の刃とライターを持っています。
まず、袋の端を金鋸の刃にあわせて折り曲げています。

そして、金鋸の刃をライターの火であぶって、
伝導熱を利用して密封していたのです。
(やけどしないくらいの温度ですね)

これまで何千袋もこうやっているのでしょう、
袋の封も全部がきれいに接着されていました。
これはすごい技術です!
3件の店を見ましたが、全ての店主が同じ方法で封をしていました。
電気もない屋外で、最初にこの方法を考えた人はすごいです。
(ちなみに、町中の店では電気でシールする機械を使っていました)

追記:これが金鋸の封の様子です。


開いている場所はありませんし、皺もありません。

こちらは商店街の店で電気シール機械で封されたものです。

ご覧のようにしわくちゃです。

今では100円ショップでも売っている金鋸の刃は、
もちろん鋼でできています。
ライターの火で熱すればもう焼きは戻って鋸としては使えないでしょうが、
金鋸のこんな使い方というのは目から鱗でした。
何かの災害の時にも役立つかも???

0 件のコメント:

コメントを投稿