北京と言えば天安門広場。
丁度工事中で、辛うじて毛沢東の肖像だけが見えました。
この広場に入るのに、以前は地上の横断歩道で自由に行き来ができましたが、
現在は地下道で検問をくぐらないと入れないようになっています。
これではデモ隊なども入れないですね。
天安門広場に向かって右側、人民大会堂と反対側に
中国国家博物館があります。
この場所にあった歴史博物館を2003年に改装したのだそうですが、
以前北京に来た時にはその存在すら全く知りませんでした。
今回の北京滞在は正味1日だったので、
北京のガイドブックは誰も持って来なかったのですが、
案内の中国人通訳さんも驚くような巨大さでした。
朝9時に開館しますが、入るまでが大行列です。
リュックなど大きなカバンを持っていると、横の検査所に回されるので注意です。
45センチ以内なら大丈夫なはずですが、
入り口に立っている係員が大きいと思ったら反論はできません。
また、最も注意しなければいけないのは、
今日入ると、明日明後日は入れないという制限です。
つまり、3日に一度しか入場できないというわけです。
これについては中国人の通訳さんが言っていたので
(この博物館に来たのは初めて)
外国人に対してはどうなのかわかりませんが、
IDカードでいちいちチェックしているからわかるそうで、
入場無料になってからたくさんの人が来すぎると困るからという
対策の一つだということです。
実は、我々は到着日にここに行く予定だったのですが、
空港からのバスが渋滞で遅れたため、
博物館横に到着したのが閉館15分前でした。
(※観覧券の配布は15:30までなので全く間に合っていませんが)
(※観覧券の配布は15:30までなので全く間に合っていませんが)
翌日朝は荷物とIDのチェックで、入場するのにゆうに30分かかり、
前日入れなくて良かったと皆で実感しました。
前日入れなくて良かったと皆で実感しました。
で、入ってからがまた大変。
館内の案内パンフレットなど一切ないのです。
案内所に行ったら、横にあるこのボードを見るように、というだけで終わり。
これじゃどこに何があって、どれだけの規模なのかも見当つきません。
横にいた欧米の方も困ってらっしゃいました。
とにかく、順番に見ようということで、地下から入りましたが、
これは正解でした。
(ちなみに、北館の地下から入れば古い時代から見られます)
地下全部が中国の古代から清時代くらいまでの時代別展示になっており、
とにかく、ここからいつ出られるのかと思える程の膨大な量でして。
我々は12時に一旦ロビーに集合としていましたが、
当然、とても見終わらず、
1時半までと延長したものの、とても上の階まで見ることは不可能でした。
全部を見るにはまる一日が必要でしょう。
(誰もこんな大きな博物館だと思っていなかったので
前日の予定に組み込まれていたわけです)
では、お昼はどうするのでしょう?
館内で喫茶店などは見かけましたが、
なんと、博物館の売店にビスケットやら飲み物が販売されていて、
物を食べながら見ている人もいるといて仰天しました。
お弁当も持ち込みできるらしく、
(水も、検問でひとくち飲めばOKです)
館内(!)のベンチでお昼ご飯を食べている姿も。
ほとんどの展示品はエアタイトのガラスケースに入っているので
直接大きな問題はないのかもしれませんが、
いやはや、こんな博物館というのも初めてです。
実際、昼食を食べてから来る人も多いとかで、
午後2時くらいからまた混むらしいです。
そしてまた面白いことに、
展示品と一緒に記念写真を撮る人がとても多いのです。
私は中国の歴史についてはほとんど知識がないのですが、
同行の方が、教科書に出ているような品だらけとおっしゃっていました。
教科書に出ている品と一緒に記念写真、というのが
博物館でのトレンドなのでしょうか?
器物の写真を撮りたくとも、記念写真の人が終わるのを待ってから、
というのも、海外ではあまり見かけない光景かもしれません。
今や中国でもスマートフォンやデジカメ、
iPad(の類似品)を使う人が多数でした。
行かれる際には、ウエブサイトで内容を確認してからの方が良いと思います。
(フロア案内を見ても何がどこにあるのかよくわかりませんが
ないよりはましでしょう)
もちろん、展示品は並んででもお昼抜いてでも見る価値ありますよ!
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