ヨーロッパのお城や教会に行かれたことがある方は多いと思います。
これはドイツのあるお城です。
さすが、大理石がふんだんに使われていてゴージャスですね。
もちろんマントルピースだって大理石。
細工もばっちりです。
堅い大理石の加工は大変だろうなと感心しながら歩いて行くと
???あれっ???
こんな薄い大理石?
下はどう見てもモルタルです。
では、この大理石のテーブルトップの机ももしかして
近寄って見ると
なんと下から木が見えてます!
木を継いだ亀裂も見えてます。
実はこれは、Painted marbleとも呼ばれる、偽大理石です。
特にドイツの内陸部は重い大理石をイタリアから運ぶのも大変だったせいか、
こういう技法が発達したらしいです。
というわけで、日本にもありました。
明治村の品川灯台の脇「菅島燈台附属官舎」にこんなものが展示されていました。
「木目塗」と書かれた板です。
板の横には、ドアの現物が。
なんと、木の上に木目が描かれています。
良く見るとあまりうまくないですが。。。
良く見るとあまりうまくないですが。。。
しかし、よくわからないのは、こんなにはっきりした木目の木の上に
なんでまた改めて木目を描く必要があったのでしょうか???
よく見ると、復原されていたドアは全て木目塗で仕上げられていました。
おそらく櫛のように溝を切った板を使って粘度の高い塗料を掻き取るようにして
立体的に木目を描いています。
言われてみなければ全く気づきませんでした。
いや〜、ほんとうに騙されます。
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