これまでラック農家さんには会えたものの、
ラック養殖地の訪問は叶いませんでした。
今年のガイドのDさんは、実は最近ラック養殖地に行ったということで、
Yadiの次に連れて行ってくれたのはYayung、またはYayumという村です。
ここは川の側で標高が低く、冬の養殖地とされている場所です。
道中にもたくさんインドナツメ(カンカルシン)があり、期待が高まります。
目印の家の前で車を停めて、進んでいくと、
あ〜〜、
枝が見事に切られたインドナツメの株ばかりです。
この時は5月末、既にラックの幼虫が孵化する時期で、
切られた枝は夏の木に移動させられた後だったのです。
Dさんも、去年自分が来た時には確かにラックがあったのに・・・と
がっかりしながら、さらに周囲を探します。
しばらくすると、「あった〜!」の声
道の反対側に枝が残るインドナツメがありました。
ありました、ラックです!
よく見ると、既に幼虫が孵化した後の状態です。
若い枝には既にびっしりと幼虫がついていました。
手足が完全になくなっているので既に2齢です。
色が濃く見えるのは、残念ながら孵化して定着したものの、
その後なんらかの理由で死んでしまった虫です。
この状態になってしまったら、もう幼虫を動かすことは不可能ですから、
おそらく、この木のラックは予想より早く孵化してしまい
夏の木に移動し損ねてしまったもので、
このまま秋までここに残されて、一旦収穫されるのでしょう。
残念ながらこの日、この木で養殖しているラック農家さんはお留守で
お目にかかれませんでした。
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この調査はサントリー文化財団の助成で行われました
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