Kengkhar地方は、タラヤナ財団が工芸による農民支援を行っている地域です。
かなり不便な場所にもかかわらず、タラヤナ運営の売店もあったりしますが、
残念ながら我々の通った時には店は開いていませんでした。
ここまで来る観光客もいるのだなと、ちょっと驚きました。
Sさんの奥さんもやはり織りをされているそうです。
ブータンでは、腕の良い織り子の女性は旦那さんよりも稼ぐという話。
糸は全て化学染料染めですが、手の込んだ織りもされています。
酒筒職人さんの地区を訪問中、
自分でお寺を作っちゃったという仏師さんの製作現場にも
連れて行っていただきました。
もちろん、彼の立てたお寺が作業場です。
これがその仏師のTさん。
彼の師匠は、作った像が国の危機には涙を流したり喋ったりするといわれる
伝説の彫塑家だそうです。
これがお寺の本堂になる部分です。
様々な像を製作中です。
粘土だけでは亀裂が入ったり壊れやすいので、
紙の繊維を混ぜるのがポイントのようです。
モンガルで買うという沈丁花(Daphne)の紙と、
地元の植物の靭皮繊維を混ぜているそうです。
これが地元産の靭皮繊維です。
何の繊維かはわかりませんでした。
ホダ木作りに使われる刃物です。
ちょっと手を加えれば漆掻き鎌になりそうです。
小学校の前では新しい建物を作る大工さんたちがいました。
スコヤを使ってます。
この人は立派な刃物を研いでいます。
使っているのはインドの砥石のようですが、
そう言えば、ブータンでは欧米とは違い、刃物は全て水研ぎですね。
この刃物はどう使われるのかというと、
このように、木の外側を剥ぐのに使われていました。
手斧とどちらが安全なのか、
う〜ん、慣れなんでしょうね。
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この調査はサントリー文化財団の助成で行われました。
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