2013年5月10日金曜日

ブータンの大工さん

昨日のトルマを置いているお宅のお父さん、Nadoさんは大工さんです。
お爺さんも木彫りのお面などを作る名人だったそうです。
そんな農家の宿は、お父さんが自ら増築されています。
右手の方が宿泊客のお部屋です。
私は青いカーテンの奥の部屋に泊まりました。

Nadoさんの仕事場は自宅の裏です。
大きな木は屋外で切られているようです。


作業小屋の中には、作りかけの仏壇がありました。

素材は松。

 設計図が壁に貼られていました。
下の段もあるわけですね。



一部に釘が使われていますが、基本は木を組んで作っているようです。

この特徴ある屋根部分は、こういう断面図なんですね。

段々の部分を彫刻刀で削って見せてくださいました。



木槌やスコヤなど、見たことがある道具が並んでます。

砥石は天然の石ですね。

 鉋は中国のものでしょうか?
鋸もヨーロッパ式ですが、インド製かな?

ちなみに、Nadoさんも奥さんも英語を全く話されません。
ブータンでも40才以上の人や、田舎の人は若い人でも英語ができない方が多いです。

というわけで、身振り手振りと「アニガチモ?」(これは何ですか?)
というフレーズだけで、物の名前を伺いました。
トンプーシン:松
シーシーシン:樫
チリチャムン:鉋
ソーリ:鋸
ラプトン:木槌
キチュ:鉈
ソン:鑿
ロペン:スコヤ
タルトゥ:砥石
セチュン:切り出し形彫刻刀
レテ:鑢
ソ:鎌
バンキ:大きい鉈


工具も面白いですね。

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