車での移動の途中、何やら人が集まって作業をしている場所が。
ザクロの皮の粉で染めた布から余分な粉を取るのだそうです。
洗った布は同様に天日で干されています。
次に案内されたのは木版摺りの工房です。
まだ建設途中だそうですが、かなりの広さです。
さすが木版がたくさん並んでいます。
これらはチークの木で、アーメダバードにいる職人に彫ってもらうそうです。
一枚の布に複数の版を使います。
というわけで、Sufiyanさんが多色摺り見本を見せて下さいました。
残念ながら私は布地プリントはど素人なので、
その都度説明をメモしていたものの、今読むと???で
間違っていたらすみません。
1. まずは、ラクダの糞、ソーダ灰、ひまし油で布を洗います。
ラクダの糞?!?! はい、間違いなく乾燥したラクダの糞でした。
2. 洗った後、ミロバランで下染めします。
上にあるのがミロバランの実です。
3. 次に、石灰、アラビアガムで印刷します。
4. 裏面も同様に印刷します。
5. 錆びた鉄と砂糖を混ぜて発酵させ、
そこにタマリンドの種を混ぜたものでプリントします。
6. 粘土と明礬を混ぜたものをプリントします。
7. アラビアガムと石灰で防染します。
8. 最初の藍染め
9. 二度目の藍染め
10. 最初の水洗
11. 二度目の摺り
12. 水洗い
13. ヘナの粉(黄)、ルバーブの根(茶)、茜(赤)、ラック(紫)
14. 粘土、明礬を混ぜたものをプリント(媒染)
15. 藍染め
16. 水洗い
17. 赤い染料で2時間煮る
18.ザクロ、ターメリック、明礬少々、
または、タマリンドの種と明礬を溶かしたお湯で煮る。
と、なんとこの完成品の写真取り損ねていましたが、
この上の17の上をご参考になさってください。
最高8メートルの布に、これらの作業を16日間かけて行うそうです。
右側がラクダの糞、左は、Lanio plantというラクダが好んで食べる植物を燃やした灰で
天然のソーダ灰として使うそうです。
藍染めの還元剤にはデーツとCasia Tora Seedを使うと言われ、
後で調べたら、決明子なんですね。
薄い色は明礬だけ、
濃い色は明礬と鉄を混ぜたもので媒染するのがここの特色です。
プリント作業も見せてもらいました。
とにかく正確です。
こんな仕掛けのバットに染料を入れているのですね。
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この調査は科研費の助成により行われました。
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