インド最大のラック生産地ジャールカンド州から西ベンガル州、ビハール州の一帯では
Dhokra(ドクラ)という鋳造工芸品が作られています。
Dhokra製品は、モヘンジョダロからも見つかっており、
4,000年以上の長い歴史があると言われています。
ジャールカンド州の工芸振興を行っているJharcraftという団体が
Hazaribagh(ハザリバーグ)という町で運営する工芸村に、
Hazaribagh(ハザリバーグ)という町で運営する工芸村に、
製作工程を見せてくれる工房があるということで、
インド天然樹脂研究所元所長のR博士ご夫妻が見学をアレンジしてくださいました。
中に誰もいませんが、実はこの日はインドの祝日でお休みだったのを
特別にDhokra部門だけ開けてもらったそうです。
Dhokraの工房は工芸村の一番奥にありました。
中ではたくさんの男の人たちが、何やら火を囲んで作っています。
これが完成品のひとつ。
つまり、ロストワックスの蝋型を作っているのです。
色が違うのは、硬軟2種のワックスを使い分けているからです。
色が違うのは、硬軟2種のワックスを使い分けているからです。
こういう細い紐状の形がDhokraの特色の一つです。
同じ形をたくさん作りますが、全て手作業で型はありません。
材料のひとつはこれ、蜜蝋。
あとで調べてみたら、沙羅双樹(Shorea robusta)のから取れる樹脂で、
コーパルの一種のようです。
実は、JharkraftのサイトのDhokra工芸の工程解説には
蝋型にはラックも使われていると書かれていたので
かなり期待していたのですが、
残念ながらここでは使っていませんでした。
Dhokraは他の地域でも作られているので、
もしかしたら使っている地域もあるのかもしれません。
コーパルの一種のようです。
実は、JharkraftのサイトのDhokra工芸の工程解説には
蝋型にはラックも使われていると書かれていたので
かなり期待していたのですが、
残念ながらここでは使っていませんでした。
Dhokraは他の地域でも作られているので、
もしかしたら使っている地域もあるのかもしれません。
蝋型ができたら、そこに目の細かい粘土を均一にかぶせます。
重要なのは、溶けた金属を注ぐ口をあけることです。
さらに上にスサを入れた粗めの粘土を盛り、倒れないような形にします。
下の型は上が金属注ぎ口になります。
下の型は上が金属注ぎ口になります。
粘土を乾かしている途中はこんな感じ。
形状によっては入れやすいところにそそぎ口を作ります。
これは頭の後ろ。
この後鋳造の様子を見せてもらうのですが、
炉の準備が整うまで改めて工程を説明してもらいました。
例えば、この蝋型から鋳造すると
左のようなものができ、それを研磨すると右のようにピカピカになります。
これも蝋型とそれからできた製品。
もちろん重量も全然違います。
磨くのはこんな機械です。
さて、次は鋳造の様子です(続く)
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この調査は科研費の助成で行われました。
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