2016年8月22日月曜日

タデ藍での藍玉作り実験(続き)

今年、ブータン在住のAさんから
ブータンのNGO法人タラヤナ財団のイベントで売っていたという
ブータンの藍(リュウキュウアイ)の乾燥葉をいただいていたので、
それと比較をしてみました。

左側が、ジップロックで揉んで発酵させた葉をまるめたタデ藍玉の乾燥途中
右上がブータン藍の乾燥葉(藍玉にはなっていないバラ状態)
右下が、採取した葉を手で揉んでまとめたけれどバラバラになった乾燥タデ藍葉

ブータン藍(リュウキュウアイ)は色が赤紫っぽいですが、

乾燥タデ藍は青緑です。

ジップロックに入れて揉んで発酵させた藍玉(乾燥途中)は
かなりブータン藍に近い色になっています。
そして、完全に乾燥していないせいもあってか、臭いがします。

では、揉まないで発酵させたものは
乾燥させる前の状態ですが、これが一番赤っぽい色をしています。

中の方で全く揉まれていなかった葉は茶色くなっています。

揉まなかった葉は準備が1日遅かったので、昨日から干しに入りましたが、
それを差し引いても、明らかな差は出ています。
写真ではわかりませんが特筆すべきは臭いです。
揉まなかった方はほとんど臭いがしません。

灰を混ぜたものは一番早く干しはじめたので
既にかなり乾燥が進んでいるにもかかわらず、
実は予想外にこれが一番臭いがきつく、
近くに干した洗濯ものに臭いが移るくらいです。

ところで、昨日になって思いついた方法です。
藍色素の分解には菌が関わっているということですから、
藍の葉を収穫したら一切洗わないでジップロックの中に入れ
ひたすら揉み続けるだけで干す方法。
日本の昔の藍玉は泥を混ぜていたくらいですから、
土がついていたって問題ないでしょう。
揉んでいる途中はまだこんな感じですが、

寝る前までひたすら揉み続けていたところ、
徐々に粘りが出て、だんだん青が濃くなってきました。
袋を開けると青臭い臭いで、もちろん発酵臭はありません。
ここまで粘りがあれば丸めて藍玉になりそうです。
というわけで、一晩置いてから朝になって丸めて干してみました。

上が揉んでから1週間ほど発酵させてから乾燥させているもの、
下が夕方から揉み続け、一晩置いて丸めたもの。
乾燥状態が異なりますが、
現段階では、上の方が赤みのある色、下が青っぽい色になっています。
さて、乾いたらどうなるでしょうね。

外気が暑いうちになんとか中まで乾燥させたいので、
まん丸にするよりも平たくして早く乾くようにした方が良いかもしれません。

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