先月、浄法寺の漆植栽地に行った時、
植栽地の一本の漆の木に、ツタウルシが貼り付いているのを見つけました。
一般に漆が紅葉すると間違われるのはこれじゃないかと思うんです。
ツタのようなツル植物がウルシノキに巻き付くと、
木の幹が傷になったり、ツルに締め付けられて木の成長が悪くなるだけでなく、
木の幹がねじ山のようになってしまいます。
なので、もちろんこれも幹から引きはがしました。
標本のために葉を採取しました。
ウルシノキと違い、小葉は3枚です。
(※ウルシの木の葉の構造は、もともと大きな1枚の葉の切り込みがどんどん深くなり
複数の小さい葉にになったもので、個々の小さい葉を「小葉」といいます)
アメリカにはPoison Ivyといわれる、同様に小葉3枚のウルシ科の植物がありますが、
樹液成分のウルシオールでかぶれる人が多いらしく、
(ひどい時には死ぬという話)
アメリカにはかぶれ対策の薬がたくさん販売されています。
私はこの浄法寺のツタウルシを素手で採取したものの、
全く影響はありませんでしたが、
アメリカのPoison Ivyの方がかぶれ度合いが強いのかどうか、
一度、現地で試してみたいと思いつつ。
さて、あまりにもウルシノキの葉と見た目が違うこれが
ツタウルシかどうか何故わかる?と言うと、
葉をちぎった時に、根元からミルク状の汁が出て、
それが時間が経過すると、漆同様にちゃんと固まるんです。
ツタウルシの葉を入れていたビニール袋はこんな感じに汚れました。
塗膜に艶もあり、結構良質の漆っぽく見えます。
もしかしたらウルシノキと比較し、量が採取できないだけで、
質は十分良い可能性もありますね。
一度ちゃんと調べてみたいと思いますが、
今のところ家の近所には見つからなくて残念です。
0 件のコメント:
コメントを投稿