9月15日から12月6日まで、上野の国立科学博物館で開催されている企画展
「世界のヒョウタン展ー人類の原器ー」を見てきました。
これは、東京農業大学の進化生物学研究所所長の
湯浅浩史先生の膨大なコレクションの中から選ばれた世界中のヒョウタン、
それも道具として用いられていたもの中心となっており、
科学というより民俗学や工芸の関係者に見ていただきたい展示です。
フラッシュを使わなければ写真は撮影OKというのも嬉しいです。
アフリカ原産といわれるヒョウタンは、
日本の縄文時代の遺跡からも発見されているくらい人類とは古いつきあいがあるわけで、
そのため、驚くほど多彩な品種が作られています。
この手前の小さい台に乗っているのが最小のヒョウタン。
後ろは最大・・・と言いたいところですが、
これより大きかったり長かったりするヒョウタンもまだあるのです。
極端に寒い地域や砂漠地帯以外には分布しているようです。
左下の写真が縄文時代の遺跡から発見されたヒョウタンです。
最初は容器として使われ、現在も容器として使われているわけですね。
とにかく、さまざまな形、加飾、見ていて飽きません。
元の形や大きさが様々で、用途もそれにあわせたものになっています。
軽くて丈夫というのが素晴らしい。
水パイプなど、日本では見られない使い方のものはもちろん、
楽器への利用が意外に多く驚きます。
共鳴具としての利用から
ギターやハープのような楽器の胴になり、
もちろん打楽器の胴や共鳴具にも。
ヒョウタンのユーモラスな形が、生き物っぽくも見えます。
最後に、振ったり叩いたりして遊ぶコーナーもあります。
7月にリニューアル公開されたばかりの旧本館1Fでの展示、
免震工事がされた建物自体も美しいのですが、
向かいの時計・顕微鏡などのコーナーも
蒔絵の天球儀など、工芸好きにはたまらない品がいろいろあります。
企画展ですが、通常料金で見られますので、
お近くの方は是非お運びください。
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