2015年8月26日水曜日

なつやすみのしゅくだい

5月に地元で開催された地産地消イベントで
地元の素材を使った工芸品の製作販売をしたFさんの小学生のお孫さんが
夏休みの理科の課題で染色をしているというので
お盆ちょっと前に、どんなふうに実験されたのかを見せていただきました。
既に乾燥したサンプルがクリアファイルに分類されていました。
染めに使われた素材は、木綿、絹、らくがきちょうの紙、そして白い革です。

100均のらくがきちょうに挟んで乾かしたそうです。
これは無媒染のタマネギの皮。
左から木綿、絹(2枚づつ)、紙、革(1枚づつ)

紫タマネギの皮はきれいなピンク色です。

しかし、何故か明礬媒染したものは、色がまだらになってしまいました。

このらくがきちょうだそうですが、
製紙工程で加えられた薬の影響でしょうか?

さて、お盆明け、
うちにある藍の生葉を使いたいということで、
お孫さんとお嫁さんとで藍摘みにいらっしゃいました。


小雨の影響であまり大きく育っていなくて残念ですが、
それでも本数があるので何とかなりました。
せっかくなので染め作業の方も見に来て、ということで、
お宅までお邪魔しました。

この生葉染めの方法は、Fさんが隣町の書店にこれしかなかったという
山崎和樹先生の
を参考にしました。
山崎先生のお父様、山崎青樹先生は
藍の生葉染めを長く研究されておられた方ですから、
これしかなかったという本が良い本で良かったです。

摘んだ藍から、葉だけを取ります。

葉50gに水500mlを加えてミキサーにかけます。


ミキサーにかけるとまるで青汁。

それを布で濾し、
二倍量の水を加えて薄めるように説明されていましたが、
最初は薄めない液を使い、時間を計りながら浸しました。

本には15分浸すとありましたが、
約半分の時間の7分浸した状態で、左から木綿、絹、革、紙です。
藍の濃度が高いからか、特に絹はすぐにきれいな青に染まりました。

この直後、父親から呼び出しを受けて家に帰らねばならず、
この後に液を薄めて浸し時間を変えて実験した結果は見られませんでした。

最近の小学校では、新学期の初日に宿題を忘れてしまうのを防ぐため、
一部の課題は8月のお盆明けの登校日に集めてしまうのだそうで、
この課題は既に提出したということで、ブログへの掲載許可をいただきました。

らくがくちょうの紙に挟んだものは何故変色したのか、
他の植物だとどうなるか、などなど、
まだまだ来年いろいろ実験できそうだということで、
楽しみにしています。

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