2014年6月6日金曜日

蚕と桑

先日の自然染色ワークショップに、
自宅で飼っている蚕を持ってこられていた方がいました。
まだ小さいうちなら食べる桑の葉も少なくて済むけれど、
既に5令になって食べる量も半端でないからということで、
桑の葉もビニール袋に入れてお持ちでした。
真ん中の蚕は脱皮中です。
写真右下の食べ残しを見ると、小さいぶどうの房のようなものがありますが、
これが未成熟の桑の実です

あれからひと月以上経過し、あちこちで桑の実が熟す季節です。
うちの近くの空き地にも桑の巨木があります。

こんなにたくさん実がついているのに、
空き地でも誰かの土地ですから勝手に採ることはできません。
もったいないなあと思っていたところ、
やはり他にも気がついている人は結構いました。

私の実家でも昔は古い家の屋根裏で蚕を飼っていたそうですから、
桑を植えていた家も他に何件もあったのでしょう。
この時期なら実を目印に桑を見つけることは簡単です。

ところで、今年漆の木についていた毛虫は、
10年に一度くらい大発生する「マイマイガ」という害虫だということが判明しました。
実際、糸を取ろうとヨーロッパからアメリカに持ち込んだものが大発生し
山が丸坊主になったりしているそうです。
数匹残して繭を作らせようかなんて暢気なことをしていたら、
自分の家の漆の木だけでなく、近所にも被害を及ぼしかねず、
自分の無知を恥じるばかりです。
うかつに知らない虫は育てないという教訓になりました。
しかし、虫は汗腺がないからかぶれないんですね。

ところで、漆の木についたアブラムシは漆の色の茶色になり、
一見してアブラムシとはわかりません。
この後漆が体内で固まらないのか、ちょっと気になる。

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