先日の自然染色ワークショップに、
自宅で飼っている蚕を持ってこられていた方がいました。
まだ小さいうちなら食べる桑の葉も少なくて済むけれど、
既に5令になって食べる量も半端でないからということで、
桑の葉もビニール袋に入れてお持ちでした。
真ん中の蚕は脱皮中です。
写真右下の食べ残しを見ると、小さいぶどうの房のようなものがありますが、
これが未成熟の桑の実です
あれからひと月以上経過し、あちこちで桑の実が熟す季節です。
うちの近くの空き地にも桑の巨木があります。
こんなにたくさん実がついているのに、
空き地でも誰かの土地ですから勝手に採ることはできません。
もったいないなあと思っていたところ、
やはり他にも気がついている人は結構いました。
私の実家でも昔は古い家の屋根裏で蚕を飼っていたそうですから、
桑を植えていた家も他に何件もあったのでしょう。
この時期なら実を目印に桑を見つけることは簡単です。
ところで、今年漆の木についていた毛虫は、
10年に一度くらい大発生する「マイマイガ」という害虫だということが判明しました。
実際、糸を取ろうとヨーロッパからアメリカに持ち込んだものが大発生し
山が丸坊主になったりしているそうです。
数匹残して繭を作らせようかなんて暢気なことをしていたら、
自分の家の漆の木だけでなく、近所にも被害を及ぼしかねず、
自分の無知を恥じるばかりです。
うかつに知らない虫は育てないという教訓になりました。
しかし、虫は汗腺がないからかぶれないんですね。
ところで、漆の木についたアブラムシは漆の色の茶色になり、
一見してアブラムシとはわかりません。
この後漆が体内で固まらないのか、ちょっと気になる。
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