新年あけましておめでとうございます。
今年の元旦は良いお天気で、比較的暖かかったので、
初詣の方も例年より多かったように思えました。
ところで、新年に取り替える、伊勢神宮のお札を「神宮大麻」と言いますが、
木の板なのになんで大麻?と疑問に思ったことはありませんか?
私もずっと理由を知りたいと思っていました。
麻には魔除けの力があるということは知っていましたが、
日本の各地で神社のお参りをすると、注連縄や拝殿にある鈴についた縄に
麻の房がついていることに気づきました。
(しかし、残念ながら写真は撮っていませんでした)
地元の神社の拝殿には鈴がついていないのですよ。
暗くてわかりづらいですが、この、注連縄からぶら下がっているものです。
これはビニール製ですね。
今は何でもネットで調べられるので、検索をかけたところ、
お祓いに使う紙垂(しで)や麻苧(あさお)をつけたものを
大麻または大幣(おおぬさ)と呼ぶことがわかりました。
最初はそれをお守りとして配っていたことから、
最初はそれをお守りとして配っていたことから、
伊勢神宮のお札も「大麻」と呼ぶのだそうです。
大麻はもちろん、日本では許可を得た人しか栽培できません。
なので、日本の伝統模様に「麻の葉」という模様があっても、
実物の麻の葉を見たことがある人はごくわずかだと思います。
日本最大の産地は栃木県(下野国)で、「野州大麻(やしゅうおおぬさ)」と言います。
那須には大麻博物館というのもあるのだそうです。
検索したらアマゾンでも普通に売っていることがわかりました。
これは、滋賀県の金物屋さんに売っていたものです。
3年前に2束で800円、結構なお値段です。
下は、インド産の製糸用の大麻です。日本のものとはかなり違いますね。
日本では生の麻というのはまずお目にかかれませんが、
ブータンでは、あちこちに自生していました。
牛や馬が普通に食べているそうです。
例えば、こんな子供が走り回っているような住宅地ですが、
この右手に生えているのが大麻草です。
もっと大量に茂っている場所もあります。
当然持ち帰ったりすることはできませんし、現地でこれを吸ったら即逮捕です。
うっかりどこかに汁がついたりして空港で麻薬犬に疑われないように、
極力近づかないようにしていたために、残念ながらわかりやすい写真がありません。
ネパールでもあちこちに生えているために、
欧米人のヒッピーがこれ目的に住み着いて問題になったこともあり、
ブータンではかなり厳しく取り締まっているようです。
写真の大麻草では丈が低すぎて糸を採るには向かないかもしれませんが、
麻紙とか、繊維を利用できないものかなあとも思います。
以前に「亜麻」の話題を書きましたが、
日本語で「麻」という字がついても、複数種の異なる植物から作られている
というややこしい話を次の機会にさせて頂こうと思います。
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