2015年12月29日火曜日

昆明市内探訪

ラック調査を終わり、昆明市内に戻って博物館を見学しようと思っていましたが、
雲南省博物館は郊外に移転してしていました。

これが前の博物館の建物です。

親切に前の場所までタクシーで連れていってくれた雲南農業大学のLさん、
申し訳ないからと、そこから徒歩で行ける
「動物や虫や植物やいろいろ売っている場所に行きますか?」
と、たどたどしい英語で言ってくれたので、
せっかくなのでとお願いしました。

おお、裏通りに古そうな教会が。
今思えば、中に入らないで素通りしてしまったのが残念。

そして、植物を売る店が並んでいました。
「ここは植物市場なの?」
「No」
と、その先には、
ヒョウタン屋さんです。

手前の段ボール箱にもヒョウタンが大量に入っていました。

凸凹ヒョウタン

白鳥型ヒョウタン

結びヒョウタン、などなど、
中国ではヒョウタンは縁起物とされていることもありますが、
やはり中国南部はヒョウタンの生育も良いんでしょう。

その先には、数珠屋、工芸品屋、お茶屋などが軒を連ねていました。


さまざまな種類の木の実のお数珠です。

この、「冰岛(ピンダオ)茶」というのは、
双江の希少な古いお茶の木から作られたお茶なのだと
ラック調査時に教えてもらいました。
冰岛というのは単なる村の名で、島ではないそうです。

Lさんが言っていた小動物の店も確かにありました。

さらにヒョウタン。大人気。

こんなものまでヒョウタン。

そしていきなり、銀細工職人さんがいたり、

翡翠原石の専門店。でもミャンマーって書いてますね。

こーんな原石、川原に落ちていても我々にはわかりませんね。

店頭で切って磨いて、加工してくれます。

小さい石も分類して売ってます。

さらには、水に浸して様子を見せているものも。


数珠も、木の実だけでなく、紫檀や黒檀などの固い木を削って作っています。

この周辺は古い建物が保存されている地区で、
観光地になっているそうです。

古い建物の背景には高層ビル。ここは昆明の中心地なのです。

これらの家にはまだ人が住んでいるそうで、ここにもヒョウタンが。

ここからほんの1−2分で近代的な店が並ぶ商店街になり、
あの噂のメイソウも(笑)

古い建物に喜んだからか、
ここから徒歩20分くらいの、別の古い建物が残る通りに連れて行ってくれました。
この通りの正面も同じような建物が並んでいたそうですが、
全て取り壊されて近代的なビルになっていました。

ここは「鳥かご」と言われているアパート。

ビルに囲まれてしまった古い家

そして、カモメの舞い降りる池のすぐ側には、突然こんな南欧風の建物が。

なんと、軍の訓練施設だった場所で、現在は博物館ということでしたが、

広大な中庭に、


中華風も混じった、不思議な建築様式の建物です。

Lさんが博物館の場所を勘違いしてくれたおかげで
予想していなかった面白いものが見られ、感謝です。

博物館訪問は翌日になりました。


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この調査は生き物文化誌学会さくら基金の助成で行われました。

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