2017年2月、ラオスのルアンパバンで調査をしていた時、
たまたま新しくできたばかりらしい、少数民族の衣装を売る店がありました。
とにかく、実際に着用されていた古着が並んでいて、
どれが何族なのかもわからないまま、面白がって眺めて写真を撮っていたため、
後で気づいたらメモすらとっていなかったということが発覚。
今見てもどれが何なのか全くわかりません(大汗)
お土産用に新しく作った鞄や小物もさりげなく置いています。
店内には少数民族の写真もありましたが、
お店の人が「こう着るんだよ」と見せてくれました。
彼女自身が少数民族で、
山にある自分の村からこれらの品を担いできて
お店をやっているという話でした。
最近、複数の欧米の大手ブランドが
少数民族の衣装にインスパイアされたデザインの服を製造販売し、
ラオスの伝統芸術&民族学センター(TAEC)などが
猛抗議をしていますが、
他国の人にもそれだけ魅力的なデザインということです。
金糸の使われた布もあります。
古い布もたくさん。
帽子などかぶりものも可愛い。
で、中国南部の少数民族の衣装でもよくみられますが、
衣裳につけられるこういう丸い銀の飾り、
加工も大変だし、材料も純銀ではないにしろ、それなりの値段もするだろうし、
第一、服にたくさんつけたら重いし、布も傷むだろうなと思っていたら、
すぐ近くに、あれれ、なんと種明かし。
飲料水のアルミ缶の再利用でした。
これなら加工も取り替えも楽だし、銀色も変色しない。
何よりもリサイクル。
これを最初に考えた人、賢い!
日本のように、素材そのものに意味を見いだすのではなく、
素材より、物のデザインや色、質感に意味がある文化圏では
こういうことを自由に行えるんですね。
また、天然染料を使って思う色が出せないより、
化学染料を使い、理想の色を出すというのはとても合理的です。
我々外国人がああだこうだ言う問題じゃないですね。
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