2015年9月13日日曜日

泥藍を作る

母親の世話のため、家の外になかなか出られないでいましたが、
そろそろ藍の穂が出る時期でになるため、
台風前に急いで刈り取り、水に浸しました。

しばらく見ないうちに、日向にあったものは1株がこんなに広がっていました。

 やはりそろそろ穂が出てきています。

日向の一株でこれだけの量の葉が採れました。
他の場所の葉も、台風で倒れないうちに刈り取りました。
葉が傷むと青くなって、つけ込みしても色素が水に溶けなくなるからです。

色を見るため、今回はらっきょうなどを漬けるガラス瓶を使いました。
少量なので、枝から葉を外して瓶に詰め、水を注ぎましたが、
時間がなかったので漬けた日の写真は撮れませんでした。
天気の良い暖かい日が続けば2〜3日のところ、
台風のおかげで気温が下がっていたため、
毎日葉の様子を見ながら少々長めの5日間置きました。

これが3日くらい経過した状態です。
水が蛍光緑っぽくなっているのがわかります。

刈り取った量が多かったので、バケツも使いましたが、
こちらは茎ごとつけ込み、蒸し器用の簀で押さえ、
これも毎日様子を見ましたが、
蓋をしていなかったので、最後は近くに行くだけでかなり臭いました。

5日後、葉がかなり茶色になり、蓋を開けると発酵臭がしてきたので、
葉を取り出します。

上には油膜のように藍色素が浮いています。
写真ではわかりませんが、かなり臭いです!

葉を取り出し、

ざるで残りの葉を濾すとこんなきれいな青色です。

ここに、消石灰を混ぜます。

こういう時に便利なのがスティックミキサー。
泡立て器で一気に攪拌、空気を送り込みます。

最初の泡は白っぽく、水の色も緑がかってますね。
臭いもまだ腐敗臭がします。

 暫く泡立てていると、泡が青くなりもこもこ湧いて来る感じになります。
そして、腐敗臭から、藍染め時の独特の臭いへと変化します。

水の色も濃い青です。

葉の入ったままのものと比較。

左の瓶からも葉を取り出し、同じ作業です。
濾す時に溢れた水をおしぼりで拭きましたが、
後でこれも青く色が変化します。

同様に、スティックミキサーの泡立て器で攪拌。

もっこもこに泡立ってきました。

反応が終わる頃には、泡が小さく、白くなります。

これを暫く置くと、下に色素が沈みます。

一晩置くとこんな感じで、黄土色の透明な水の下に青い沈殿層ができます。
微妙に色が違うのは、石灰の量や、枝が入っているかいないかの違いでしょうか?

下に沈んだ藍だけを取り出すため、上の水は捨て、
最後に乾燥させ藍錠を作るつもりです。

上澄みの水にはいくら石灰を足してもこれ以上藍はできないので捨てます。
pHは11と12の間くらいでした。

この方法は、麓泉先生の名阪カラーワーク研究会
ミニ染色講座(10)「泥藍・沈殿藍で染める」を参考にしました。

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