2014年12月30日火曜日

ラックを訪ねて1500里(7)

再び日曜日のGupta Brothersの工場の後、
ラマニ博士は、南インドのチェンナイから避暑を兼ねて訪問している
息子さんの息抜きも兼ねてということもあるのでしょう、
近郊でのピクニックの場所としても有名な滝に行くことになりました。

12月後半で稲の収穫シーズンというのが、この地域の温かさを証明しています。

暫くするとある村落の中に入り、
なんか細い材木がいっぱい立てかけてあるなあ、と思っていたら
突然ラマニ博士が「ストップ!」と言って車を停めました。
慌てて車を降りると、そこでは

まさにラックの収穫中でした!

足下には切り落とした枝が。
これはクスムの木なので、クスミラックです。

この方は実は、20年くらい前にラック研究所でラック養殖研修を受けた受講生で、
ラマニ所長も顔は覚えている人だそうです。
なんという偶然。

クスムの枝からラックのついた部分だけを切り落とします。
残りの木は焚き付けにされるそうです。

枝にはまだたくさんラックがついていました。
ここの他の場所でもラックを採取しているグループがいました。
家族のビジネスですね。

滝に向かう道中では、Berの木もたくさん茂っていました。
そして、その実(インドナツメ)を取って袋に入れ、道端で売る子供達の多いこと。
(買わなかったので写真は撮れず)
ちょうど暑くも寒くもない日曜ということで、
その日滝に向かう観光客を宛て込んでのことでしょう。 

滝は現在の乾期は水量は少ないものの、
雨季には石の黒い部分だけでなく、
現在人がいる辺りが全て覆われてしまうくらいの水量の大きな滝になるそうです。
この日も観光バスも含め、かなりの人でごった返していました。

滝の手前の駐車場から滝に向かう道の右手にあった屋外食堂(後)と、
その手前で売られていた、「キャンドルスティックの花」と言う花と、
右手にはインドナツメの大きい実です。
道端で子供が売っていたものの10倍くらいの大きさです。
インドナツメにも種類がたくさんあるのだそうです。
(まだ続きます)

※この調査は生き物文化誌学会「さくら基金」の助成を受けて行われました。

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