今年は寒さが長引きましたが、気が付いてみたら桜は満開、
残念ながら天気予報ではこの後天気が崩れるということで、
この週末で桜の見頃も終わりかと思います。
昨日から知人のイギリス人が仕事で初来日、1週間だけ滞在する予定ですが、
何と運の良いことかと思います。
さて、2012年の桜の時期はもう少し遅かったようです。
まさに花酔いしてしまうような桜の満開の時期に、
都電「面影橋」駅から徒歩数分にある、
「東京染ものがたり博物館」を併設する
富田染工芸を見学しました。
ここは入場無料ですが、平日しか開いていません。
(書き込みのタイミングが悪くてすみません)
面影橋で降りたら、橋を渡って神田川沿いに歩くと数分の場所で、
写真ののれんが目印です。
以前目の前を流れる神田川で染めた布を晒していたそうです。
ここから落合・中井あたりの神田川沿いは昔からこういった染め物が盛んで、
今でもたまに染め関係のイベントも行われています。
のれんをくぐるといきなり染め場が現れます。
反物を貼り付ける長板、まさに長い板がずらり!
糸で補強した伊勢型紙です
大小のダルマ刷毛
薄暗い店内にさまざまな物が置かれています。
奥の方にも数々の道具が展示されています。
古い桶やかき回し棒、
地張り木。長板に布生地を貼り付ける際に使う道具です。
刷毛や筆のいろいろ
木目板、みご刷毛、筒描き用の筒
型紙と、糊を型置きした布
古いそろばんまでありました。
これらの展示品を見ているだけでも楽しいのですが、
有料で染め体験も行えるほか、
さらに、ここは大量の伊勢型紙を保有しており、
お願いすれば見せていただけるということです。
ちなみに、このお隣には「八雲荘」という古い建物があり、
その日は中でお茶を一服できました。
ここの二階の座敷から眺める川沿いの桜は絶景でした。
桜の季節は一年のうちでも大変短いですが、
いつ見ても美しいなと、時間を忘れてしまいます。
昔、この時期にここで反物の川晒しが行われていたなら、
それはさぞかし色鮮やかだったことでしょう。
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