最近はお正月に羽根つきをする光景も見かけませんね。
私の母校にはムクロジの木が何本か生えていて、
冬になるとこんな実があちこちに落ちていました。
少々古いので黒っぽくなっていますが、これがムクロジの実です。
※実は20年以上も前のものでした。
真ん中が殻を半分に割ったところで、右にあるのが種です。
これが羽根つきの羽根の玉(錘)になります。
私の学生時代はインターネットもありませんから、
これが羽根つきの羽の玉になるということもあまり知られていなかったようで、
かと言って、知っていたところでそれを作るわけでなし、
でも、半透明の殻が美しくて、ついつい集めていました。
この殻が石鹸になる!?という事を知ったのはかなり後になってからです。
インドやネパールなどではSoapnutと言って、市場などでも販売され
この殻を砕いて石鹸として使っているそうです。
日本でも近年は染色関係の方の使用のみならず
エコな石鹸として使いやすい粉末を販売している業者さんがいくつかあります。
ほんとうに石鹸になるのか?試してみましょう。
コーヒーミルなどで細かく砕いた方が良いですが、これはハサミで適当に切りました。
これにぬるま湯を加えて、手でもんでみると
このように泡が立ってきます。
ムクロジの殻にはサポニンという天然の石鹸成分が含まれているために
石鹸のように泡が立つのだそうです。
日本のムクロジはSapindus mukurossi。
シャボンと石鹸の語源でもあるSapoというローマの丘の名前と、
「ムクロジ」の名前が入っているのです。
漢字で書けば「無患子」。
これを使えば患うことがないと思うと、なんとも頼もしい限りです。
この時期、母校のムクロジの実もばらばら落ちているはず。
拾う人がいなければ毎日きれいに掃除されてしまっていたので、
近かったら取りに行きたいところです。
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