久しぶりに糊漆を作る必要があり、
台所で上新粉を探しましたが、料理で使い切ってしまっていました。
関東式の糊漆は、上新粉糊と生漆を混ぜて作ります。
ここ数年、上新粉は100均で買っていたのですが、
どういうわけか最寄り2件の100均の棚から消えており、
時期柄、スーパーには餅取り粉はあっても値段が倍以上で、
わざわざ買うのも何なので、ならばお米から作ろうと決めました。
我が家は知り合いから玄米を買い、自宅で月1度精米しているのですが
今年は白米大好きの父が二度入院し、
病気以降、これまで見向きもしなかったうどんを食べるようになったりで
この時期になっても去年のお米がまだまだ残っているのです。
米粉を作る方法をネットで調べたところ、
白米を研いで水に浸してから乾燥したものを挽いて作り、
細かいものから上用粉、上新粉、(並)新粉と呼ばれるそうです。
というわけで、さっそく水に浸したお米の水を切ってから
すり鉢に入れ、すりこぎで摺ってみました。
指で挟んでも潰れるくらいなので、思ったよりずっと簡単に粉になります。
これをふるって、残った粒をまたすり鉢に戻して摺り、全部を粉にしました。
結構ちゃんとした粉になります。
これに水4倍を入れて、さっそく米糊(姫糊)を作ります。
米糊を作る時、
粉を水一晩水に浸しておいた方が良いとも言う人がいるくらいです。
この粉は既に水が含まれていますから、
火にかけてからの糊になるスピードが速い上、
使ったお米はコシヒカリですから、粘りもすごいです。
この状態ではまだ粒が見えますが、
箆で練るとこの粒も完全に消えます。
残った米粉は湿っているので、
紙の上に広げて十分乾かさないと痛みます。
考えてみると市販の上新粉は、
屑米や割れ米が使われているそうで、
食用でなければ古いお米でも十分ですし、
少々の手間で意外に簡単にできることがわかりました。
ついでに、古い餅米を使って白玉粉も作ってみました。
餅米は一晩水に浸したものを水切りしたものを使いましたが、
同様に簡単に粉にできます。
乾燥して気温が低い今の時期が作業に適しているのではないかと思います。
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