2016年9月19日月曜日

藍とハブ茶

1月のインド、カッチのAjrakh工房の訪問時に、
現地での藍染めに、Cassia toraという植物の種を
ハイドロの代わりの還元剤として使うというのを教えてもらっていました。

Cassia toraとは何かと調べたら決明子(ケツメイシ)で、
日本にも自生していて、ハブ草のかわりにハブ茶として売られているとあり、
買うべきか、それとも野原で探すか、
しかし、植物本体がわからないから探しようがない。
市販のハブ茶はきっと炒ってあるだろうし、
生じゃないとダメかもしれない。
藍が収穫できてからちゃんと使い方を聞いてからにしよう、と思っていたある日、
父親が突然、
「あれ、ハブ茶らしいぞ」と。

実は今年、畑の茄子とトマトの間に謎の植物が生えてきていまして、
父親は、私か妹が何かの豆を勝手に蒔いたと思い、
普通なら抜いちゃうところを、抜かないでおいていたらしいのです。

父は知らない植物は根こそぎ抜く癖があり、これまで何度も貴重な種をダメにされ、
その都度激怒していたのがやっと効いてきたようです。

父の同級生がたまに畑に遊びに来ていて、
この謎の植物を見て、これはハブ茶だと教えてくれたのだそうです。

うちではこれまでハブ茶なんてものは飲んだこともなく、
なぜここに突然生えてきたのか、父も私も全く思い当たりません。
鳥の糞に混じっていたんじゃないか?ということにしましたが、
なんという奇跡でしょう!
必要な時に必要なものは手に入るんですね。

ここで、インドのAjrakhのSufiyanさんにメールして、
Cassia tora seedsの使い方を教えてもらいました。

Sufiyanさんの工房での処方は、

1 kg indigo cake  (藍錠 1kg)
300 grams Cassia tora seeds ground into powder farm  (決明子の粉末 300g)
300 gram lime powder  (石灰粉末  300g)
300 gram date juice   (ナツメヤシのジュース 300g)

First we prepare indigo solution my mixing indigo cake with water. 
Then add lime. Keep this mixture for a day. 

「まず、藍錠を水に溶かし、石灰を混ぜて1日置く。」

On second day add Casia tora seed powder to the above solution and keep it for a day

「翌日、決明子の粉を混ぜ、1日置く」

Then on third day add date juice. 
Then leave the solution for 3-4 days and stir it every day once. 

「3日目、ナツメヤシのジュースを加え、1日一度混ぜて3−4日置く」

というものです。

日本では乾燥デーツしか入手できないので、それでジュースを作るか、
代わりになるものはないか考えてみます。

もちろん、1/10くらいの量で実験ですね。

今年は巨大なヒマワリが育ち、大量に種もとれたので、
冬になったら決明子を持ってきてくれた鳥にお礼ができそうです。


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