2013年8月7日水曜日

自然からの発見

実家には、何年か前に屋根の下についたというスズメバチの巣を、
父親がどうやってかうまく取ったものが記念に?置いてあります。

1719年、フランス人の科学者のルネ・レオミュールは、
スズメバチの巣を見て、
木材パルプから紙を作ることを思いついたそうです。
これが洋紙の始まりです。
スズメバチの巣は、細かい繊維からできていて、
確かに紙のようですが、触るとすぐボロボロと崩れ、
劣化した酸性紙の状態にとても良く似ています。

アシナガバチは漆で巣を木や建物に接着するのだそうです。
漆を掻いているとアシナガバチが寄って来るという話も聞きます。
「蜂は人間より先に漆を使っていた。人間は二番目。」
と言われたのが、蒔絵の人間国宝の故・田口善国先生です。

この言葉を借りれば、間違いなく蜂は人間より先に
「紙」を作っていたということになるのでしょう。
(蜂紙?)
しかし、自然を観察することによって、
これまで存在しなかったものを作り出すことができる人間というのも
さすがだと思いませんか?

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