今年3月から東京国立博物館で
開催されるということで、
せっかくですからインド博物館もご紹介します。
インド博物館はコルカタ地下鉄のPark Street駅からすぐの場所にありますが、
すぐ近くにNew Marketという大きな市場があるために、
入り口の近くまで出店が一杯です。
入り口前には人だかりがしてはいますが、
中に入る人ではないようです。
入場券は入り口の左手方向にある窓口で購入します。
インド人は10ルピー、外国人は150ルピー、
その時にカバンは預けなければなりません。(無料)
カメラ撮影は一台ごとに50ルピーで、カメラにタグをつけてもらう必要があります。
入り口入ってすぐにあるのが生命の木です。
1814年設立のインド最古の博物館ですから、去年が設立200年だったのですね。
建物はVictoria and Albert Museumを彷彿とさせる
中庭をぐるりと囲む形の建物となっていますが、
ご覧のようにあちこち工事中でした。
V&Aと違うのは、中庭に面した通路は中庭に向けたバルコニー形式になっているところが
寒いイギリスとは違う、コロニアル様式となっています。
さて、展示の方ですが、
エジプトのカイロ博物館を彷彿とさせる、
イギリスのヴィクトリア風の展示ケースが並んでいます。
で、奧に見えるのはもしや象の化石?
そうなんです、ここは自然誌博物館も兼ねているのです。
ですので、染織や工芸品の展示室はなんと鳥類や魚類の剥製や模型が展示されている
二階右の動物コーナーの奧にあるとか、(年末の休暇中で親子連れでごった返し)
他国の博物館では考えられないような配置な上、
現在、中庭だけでなく展示室もかなり工事中でした。
しかし、いくら日本で巡回展があったとしても
持って行けなさそうなものはたくさんあります。
これがその一つ、
マディヤ・プラデシュ州で1878年に発見されたBharhut仏塔にあった
紀元前2-3世紀頃に作られたという赤い砂岩でできた門と柵の現物です。
最初見た時は鋳鉄で出来ているのかと思ったくらいですが、
表に合成樹脂を塗って保護しているようです。
で、これがシッタルーダの一生を浮き彫りで描いているのです。
これが面白くて、ここだけで30分くらい費やしてしまいました(笑)
その他、ガンダーラ仏や、
もちろん、ヒンドゥーの神像コーナー(圧倒的な数)
そして、鳥類コーナーの奧の工芸品コーナー、
さらにはエジプトコーナーまで(ご覧のようにミイラが大人気)。
工事中で半分くらいしか展示室が開いていないにも関わらず、
3時間半ではとても見切れないボリュームでした。
さて、工事中のために売店も閉まっていたのですが、
カタログだけは奧の方の事務所で買えると言われ、探しに行きました。
右の回廊をずっと先まで行って、トイレを越した先にこんな場所が。
この左手の真ん中くらいに図録売り場があります。
売り場というよりは事務所みたいなところなので、
まずはパンフレットをもらってそこから欲しいものを頼んで出してもらいます。
日本で開催された仏教展のカタログもありました。
図録が欲しい方は忘れずにご訪問を。
ところで、この博物館にはカフェテリアやレストランなどの設備はありません。
みんなお弁当を持って中庭でピクニックをするようです。