2016年5月27日金曜日

ようやくご対面

ブータンに来ています。
今がラックカイガラムシの卵の入った種ラック(Broodlac)を
冬の木(Ziziphus mauritiana)から、夏の木(Engelhardia spicata)に
移動させているシーズンの真っ盛りです。

ブータンのラックカイガラムシ(Kerria chinensis)の
孵化したばかりの幼生に初対面!

足があるのが1齢、バックの足のないのが2齢です。
1齢は孵化後に2日以内(28~32時間以内)に定住地(樹液を吸える若い枝)
を見つけねばならないので、
なかなか見ることができないのですが、
今回初めて動いているのを見て大感動!

ブータンではここ数年、
ラック利用は殺生に相当するという理由から
養殖家が一気に養殖をやめてしまったおかげで、
染色をする人や、接着剤に使う木地師たちが困っているそうです。
しかし、今回まだ養殖が行われていること、
数年やめていたけれど、
需要があることを知って養殖を再開された方にもお目にかかりました。

ブータンのネット状況が非常に悪いので、また帰国後に詳しく。


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この調査はサントリー文化財団の助成で行われました。