つい数日前が地蔵盆でした。
今年は当日も隣町の病院まで母親に付き添っていたため、
気づいたのは小学生の声が賑やかに聞こえてきた夕方5時過ぎでした。
数年前まで、近所の方がお地蔵さんの前掛けを作って持って来て下さっていて、
うちにかなりのストックがあったのですが、
その方も高齢になられたことで、もう作って下さらず、
今年は新品がないままの地蔵盆となってしまい、
お地蔵様には申し訳ないことになりました。
うちのお地蔵さんは屋根がない場所に置かれているため、
古い前掛けはさすがにみすぼらしいので、
とりあえず外して、これを参考に作ることにしました。
1年間雨風と日光に晒された前掛けです。
比較のため、同じ布で作られた前掛けを並べてみました。
上が裏側、下が表になっていた方です。
良く見ると特定の場所の劣化が顕著です。
染料の種類によってはこんなに色が抜けています。
こちらも上が裏、下が表になっていた方です。
特にオレンジっぽい赤が抜けてしまっていることがわかります。
布の素材と、染料の組み合わせで、
何が耐候性に優れるのかわかる、良い実験になるなと思いました。
そして、これまでうちは古い前掛けは普通の燃えるゴミの日に出していたようですが、
お寺でちゃんとお焚き上げしてもらわないといけないそうです。
いや〜、勉強になりました。
さて、自分で作るにしても、うちのお地蔵さんは6体もあります。
赤い古布はなんとか見つかったものの、まだ縫っている余裕がありません。
すぐに使えるものはないかと考え、そう言えば去年インドで、
すぐに使えるものはないかと考え、そう言えば去年インドで、
ヒンドゥーの神様用の前掛けを買ってきていたことを思い出しました。
ヒンドゥーの神様用のも赤く、金模様とスパンコールでゴージャスです。
(上は裏側)
しかし、残念ながらうちのお地蔵さんには少々小さすぎました。
で、どうしてお地蔵さんは赤い前掛け(よだれかけ)をかけているのか?
ネットで検索をかけたところ、
亡くなった赤子の使っていたよだれかけをお地蔵さんにかけることで、
赤子の匂いで、お地蔵さんに自分の子供を見分けてもらうためなのだそうで、
赤でなく白の地域もあるそうです。
検索をかけるとたくさんの解説ページが見つかりました。
しかし、ヒンドゥーの神様も赤い前掛けをかけるという事実から、
お地蔵さんにも同じく、赤色の意味があるのかもしれません。
お地蔵さんの前掛けやよだれかけを販売しているところが結構あるということも、
今回初めて知りました。
さて、早く作らないと。