この春はとにかく複数の用事が同時多発したことと、悪天候続きで、
漆の木を植えている裏庭すら行くことができない日が続きました。
やっと見に行く余裕ができたら、晴天続きのおかげか、
一気に葉が伸びていました。
そして、花芽まで!
しかし、一本だけ、葉が全く出ていない木があります。
これ、去年この1本だけアブラムシのような虫が大量発生していた木のようです。
樹皮の下も緑色がなく、樹液も垂れてきません。
根元の方の樹皮はひび割れています。
間違いなく枯れてしまったようですが、これ1本だけ、理由がわかりません。
さて、まだやる事はいろいろあるため、家に戻ったところ、
近所の人がタラの芽をくれたと、父親が台所に持って来ました。
せっかくだから、漆の芽と比較して食べてみたいなと思ったら、
父親が漆の芽も摘んで来てくれました。
畑のネット張りの支柱にするために、余計な脇芽を摘んじゃうんですよ。
漆の若芽の天ぷらは、この時期にしか食べられないもので、
もちろん店に売っているものではなく、
あっという間に伸びてしまうため、いつも時期を逃してしまうので、
実は大学時代に食べて以来です。
夜は打ち合わせがあるから出かけないといけないのに、
摘んで来られてしまったら早く料理しないと美味しくないので、
慌てて天ぷらの準備です。
上が漆の芽、下がタラの芽です。
自然のタラの芽にはトゲがありますが、近年トゲがないものも栽培されているそうです。
天ぷらにする前の漆の芽の下からはもちろん漆の汁が出ていますから、
当然、水で洗う時に手に汁がつきます。
かぶれる人は要注意です。
揚げる前は赤っぽい色が、揚げると緑色になります。
左下が漆の芽の天ぷら、右側と上がタラの芽です。
揚げてあっても容易に区別がつきます。
さて、肝心のお味の方ですが、
漆成分が微妙に舌に残りますが、それを除けば山菜と同じように食べられます。
最高の美味というものでもありませんが。
しかし、漆に弱い人は天ぷらにしてあってもかぶれるそうなので、
残念ながら家で食べられるのは私と父親だけです。
タラの芽の方は、ものによっては渋く灰汁が濃いものもあり、
1週間前くらいに頂いたものは苦くて食べづらかったのですが、
これはまあまあでした。
ゆっくり味わう余裕もなく、急いで出かけなければならなかったので、
きちんと盛りつけした写真を撮る余裕はありませんでした。